アモルファスワイヤ
特長・材料技術
特長
アモルファスとは日本語で言う非晶質という意味で、規則正しい結晶構造を持たない個体の状態を言います(下図参照)
非晶質であることで、結晶質材料が有する結晶粒界などの機械的に弱い部分が無いため、非常に強い引張強度特性を示します。さらに、加工性にも優れ、非常にしなやかで極細径のワイヤ(約10μmなど)を得ることが出来ます。
また、結晶磁気異方性が無いため、外部磁界印加により磁化回転が容易に生じるワイヤも得られ、磁界検出感度の高いセンサ用素材として活用されています。
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製造方法
当社では、回転液中紡糸法により円断面のアモルファスワイヤを、単ロール法により扁平断面のアモルファスワイヤを生産しています。その基本組成は、磁性ワイヤは「CoFeSiB」系、強度ワイヤは「CoFeCrSiB」系です。
回転液中紡糸法とは、回転ドラム内面に遠心力により液体層を形成し、その液体層に向けて溶融金属(加熱溶融された金属)を吹き出す製造方法です。その後、結晶化する前の溶融金属が液体層によって急冷固化されることで、円断面のアモルファスワイヤが完成します。
単ロール法とは、冷却された回転ドラムの表面に向け、溶融金属を吹き出す製造方法です。溶融金属を回転ドラム表面に衝突させて急冷させることにより、扁平断面のアモルファスワイヤを得ています。
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