愛知製鋼では急速に変化し続ける社会環境の中でも成長していくために、
2020年より4カンパニー・5本部の組織体制で活動をスタートしています。
本ページでは当社の要と言える4カンパニーを牽引するキーマンにインタビュー。
学生の方に向けた熱いメッセージをお届けします。

vision

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鋼(ハガネ)カンパニー vision

鋼カンパニー プレシデント

伊藤 利男 ITO TOSHIO

海外提携会社へ“鋼のプロ”を積極派遣。 外でも戦える技術者を育成したい。

海外提携会社へ “鋼のプロ”を積極派遣。 外でも戦える技術者を育成したい。

鋼カンパニー プレジデント

伊藤 利男ITO TOSHIO

Profile:1985年入社。知多工場に配属され、生産技術部、
生産管理部を経て現職に至る。

 様々な環境変化により国内の鉄鋼需要は減少することが予想されており、学生の皆様からも鋼事業の伸びしろに関する質問を受けることがあります。その際も同じ説明をさせていただいているのですが、私たちは「モビリティ社会の発展に貢献する特殊鋼メーカーへ」という2030年ビジョンを掲げ、年輪的成長を目指している最中です。まず製鋼プロセス改革によるコスト競争力の強化、そしてCASEに応える鍛鋼一貫での電動車部品開発で、これまで以上に自動車産業の発展に貢献していく使命もあります。さらに海外に目を向ければ、2019年に当社の鋼材事業として初となる海外メーカー(インド バルドマン社)との資本提携を実施。インド・ASEANを含めたアジア市場の開拓を本格的にスタートしており、鋼事業にはまだまだ大きな伸びしろがあると言っていいでしょう。
 バルドマン社は現地の特殊鋼メーカーで、2020年2月から「製鋼」「圧延」「品質保証」のプロとして経験を積んだ愛知製鋼の技術系社員が常駐しています。

第2製鋼工場 連続鋳造機の様子

現地スタッフと共に工場のQCD改善を行い、日系企業のお客様に高品質な鋼材をご提供できるよう改革を進めています。私自身、鋼ひとすじ35年の技術者で海外派遣も数多く経験してきましたが、異なる文化圏でのビジネスは技術力があるだけでは上手くいきません。これからの技術者には営業センスや顧客サービスも含めた「広い視野」と、多様性を受け入れながら業務を遂行する「粘り強さ」がより必要になってくるでしょう。インドでの展開はスタートしたばかりで現時点では少数精鋭の派遣ですが、今後はローテーションしながら外でも戦える技術者を増やしていきたいですね。
 私は仕事とは「いい方向に変えること」だと思います。まず国内で専門技術を追求しながら、国内はもちろん海外でも、周囲を巻き込んで改善を進めることができる人。自ら変化を起こすことができるパワーあふれる方の入社をお待ちしています。

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02

ステンレスカンパニー vision

ステンレスカンパニー プレシデント

中川 英樹 NAKAGAWA HIDEKI

深い専門性と広い知見を併せ持つ T型人間になって、 自分も会社も成長させられる人材に。

ステンレスカンパニー プレジデント

中川 英樹NAKAGAWA HIDEKI

Profile:1993年入社。研究開発部(現:部品開発部)に配属され、
特品事業部、技術開発部(現:部品開発部)を経て現職に至る。

 ステンレスカンパニーは2020年の春に鋼カンパニーから独立して発足しました。当社の創業の地であり、80年の歴史をもつ刈谷工場で、国内初の熱間成形ステンレスアングルを生産して以来、62年が経ちます。その当時の先人の試み、その後の様々な寸法・形状への熱間成形を主体とする技術力、また、それらを全国に普及させた販売力のおかげで、ステンレス形鋼・平鋼においては、国内生産シェア70%超のトップメーカーに位置します。ニッチな市場ではありますが、市場への継続的な材料供給は絶対条件であり、その責任を強く感じるとともに、プライドを持って取り組めることに幸せを感じます。サステナブル社会の実現に向け、ステンレスへの期待は高まっており、先人に感謝しつつ、更なる成長へ尽力するところです。ステンレスカンパニーは、鋼材メーカーから部材・部品を視野に入れたエンジニアリングメーカーへの脱皮を目指しています。当社のステンレスをメインとして、ゼネコン等への設計協力・工場製作・現場施工まで手掛けつつあります。技術者としての深い専門性だけでなく、広い知見とビジネスを成立させる力量が問われています。

刈谷工場内の様子

 カンパニービジョンとしても掲げている「サステナブル社会実現への貢献」は、要はステンレス鋼をどう社会の役に立ててもらうか?ということですが、現在カンパニーをあげてチャレンジしている取り組みを2つご紹介します。1つはステンレス鋼による「水素社会化」への貢献です。水素の製造・液化・運搬・貯蔵・発電・水素ステーション・燃料電池自動車には、極低温でも靭性に富む、または高圧水素ガス環境でも脆化しない、または耐久性に優れるステンレス鋼の利活用が期待されています。2つめは「インフラ老朽化の再構築」への貢献です。いわゆるインフラクライシス問題を解決する素材として、耐久性優れるステンレス鋼のニーズは明らかに高まっています。これらの新市場はSDGsの取り組みとしても重要なミッションであり、社会貢献意識が高い方にとっても、大変やりがいのある仕事にあふれていると思います。
 いま鉄鋼業界・自動車業界は、5年後の未来さえ予測できない状況に置かれています。そんな中でも成功できるのは、常に前向き、前のめりに物事を考えられるタフな人です。そしてできれば自分で壁をつくらず、専門領域を深めたうえで広く自分の知識・経験の範囲を拡げられる「T型人間」であってほしい。一人ひとりがそんなプロになって、皆で愛知製鋼を成長させていきましょう!

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03

鍛(キタエル)カンパニー vision

鍛カンパニー プレジデント

土田 嘉一 TSUCHIDA KAICHI

どんな状況にあっても仕事を楽しんでやれる ポジティブな人を求めています。

どんな状況にあっても 仕事を楽しんでやれる ポジティブな人を求めています。

鍛カンパニー プレジデント

土田 嘉一TSUCHIDA KAICHI

Profile : 1991年入社。第2生産技術部(現:鍛造生産技術部)に配属され、
鍛造工場、アイチフォージ ユーエスエイ社長を経て現職に至る。

 100年に1度の変革期と言われる自動車業界において、完成車メーカーは「モビリティカンパニー」として先進領域改革に比重を置くと予想されています。その中で私たちは、これまでお客様の工程であった機械加工領域を担い、鍛造品メーカーから「部品完成品メーカー」へと進化。新たな道へと第一歩を踏み出しました。また、カンパニーの今後の成長戦略のひとつとして「BEV・FCEV向け新商品開発」にも取り組んでいます。BEV・FCEVに対応した新しい鍛造品をお客様と共に開発していく訳ですが、愛知製鋼は鍛鋼一貫メーカーとしての強みを活かし、材料から加工までを見据えた高品質・低コストな商品の開発を推進。カンパニーの新たな柱として育てていく予定です。
 鍛カンパニーの技術者は、材料技術から鍛造技術、金型設計技術、設備設計技術、機械加工技術まで、モノづくりに関わる様々な技術に携わることができます。

リングギヤの高速自動鍛造ライン

さらにこれからはIoT、DXなどのソリューションを使った事業モデルの変革も必要となるでしょう。愛知製鋼では誰もがモノづくりを通してプロフェッショナルになる可能性があります。
 そしてカンパニーがさらなる成長を遂げるには、アメリカ、中国、ASEANなど、愛知製鋼のグローバル拠点で活躍できる人材の確保も不可欠です。鍛カンパニーには現在120人以上の技術系スタッフが在籍していますが、常に2割程度の人材が海外に赴任してスペシャリストとしての経験を積んでいます。海外の仕事で求められるのは、語学力よりもface to faceでコミュニケーションできる「人間力」。自分の考えをハッキリと言える人、異なる文化圏の国で正しく伝える努力ができる人はどんな場所でも活躍できます。
 当社で活躍している人は、基本的にはポジティブな人が多いですね。どんな状況にあっても、いつも楽しく仕事ができる人、周りの雰囲気を明るくできる人はこの仕事に向いているのではないでしょうか。常に課題意識を持って、自ら進んで仕事に取り組める方はぜひ愛知製鋼へ来てください。私たちと一緒に楽しく成長しましょう!

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04

スマートカンパニー vision

スマートカンパニー プレジデント

菅田 雅巳 SUGATA MASAMI

若手社員を中心に編成した市場開拓チームが 新しいビジネスを切り拓く。

若手社員を中心に編成した 市場開拓チームが 新しいビジネスを切り拓く。

スマートカンパニー プレジデント

菅田 雅巳SUGATA MASAMI

Profile:1989年入社。トヨタ部(現:トヨタ営業部)に配属され、
アイチヨーロッパ出向、経営企画部を経て現職に至る。

 私たちスマートカンパニーは、「素材と技術で世界の人々に安全と安心を」をスローガンにSDGsへの貢献に向けたスタートを切りました。具体例を挙げると自動車業界のCASEの動きの中で、Autonomous(自動運転)とElectric(電動化)に対応する取り組みを行っています。超高感度磁気センサ(MIセンサ)と磁気マーカを応用した自動運転支援システム「GMPS」は、2018年に国内初となるレベル4の実証実験を実施。その後も宮城県気仙沼市のバス専用道や中部国際空港などでの実験を繰り返し、夢の自動運転を実現する技術として世界中で注目を集めるプロジェクトに成長しつつあります。また、自動車の電動化への対応としては、インバータの放熱機能を担う「電子部品」や高磁力の「NdFeB異方性磁粉」を使用した各種モータ用磁石の開発を進めており、次世代モビリティ社会に貢献する技術として期待されています。
 2020年度からは、新たな取り組みとして若手社員を中心に編成した「市場開拓チーム」の活動をスタート。全社的に技術職から事務職まで広く人材を集め、若手中心のメンバーで「社会の困りごとを解決する」という高い志で市場開拓に取り組んでいます。先にご紹介したGMPSを例にすると、交通事故の低減や過疎地の運転手不足などの課題に向き合うことになります。

GMPSのイメージ画像

そこでは、自動運転に必要な素材開発はもちろん、自動運転のプロセスの中では機械、電気電子、物理、情報処理といった人材が必要です。そして、国内だけでなく海外での営業・マーケティング活動も行っていますので、ドイツのデュッセルドルフやアメリカのシリコンバレーなど世界中のどこでも仕事ができるグローバルな人材も必要になります。このように私たちスマートカンパニーは「さまざまな分野のスペシャリスト」を求めています。
 新しい素材が生み出され、その応用例が世の中に広く使われるまでには、長い時間を必要とします。「まずやってみよう」という積極性、同時に「現実をとらえる」冷静さ、そして「できるまでやる」粘り強さを持つ人と一緒に仕事をしたいと考えています。