INTERVIEW

01

文系

愛知製鋼の「窓口」として
工場の安定稼働に情熱を燃やす。

トヨタ営業部

T.Kさん

2015年入社 人文学部 経済学科 卒

幼少期の海外経験から、 グローバルな舞台で活躍できる愛知製鋼へ。

幼少期の海外経験から、 グローバルな舞台で 活躍できる愛知製鋼へ。

父親の仕事の関係で幼少期をオーストラリアで過ごした経験があり、将来はグローバルな舞台で活躍できる企業で働きたいと考えていました。また、大学では「人口減少社会における労働力の維持」に関する研究をしており、その中で日本の経済を支えているモノづくり企業、とりわけ特殊鋼をはじめ多種多様な分野でオンリーワンの製品を手掛ける愛知製鋼に興味を持ちました。入社の決め手となったのは、愛知製鋼で働く人の「明るい人柄」。面接していただいた役員の方も気さくな方ばかりで、入ってみてもそうなのですが社内の雰囲気がとても良い会社だと思います。そして現場研修を経て配属されたのは「トヨタ営業部の鍛造チーム」です。トヨタ自動車をお客様として、現在までにデファレンシャル部品、足回り部品、エンジン部品の営業を担当しました。お客様のニーズを社内へ迅速・正確に伝えるためには、自社製品とお客様、それぞれに関する深い理解が必須となります。

入社当初は知識ゼロからのスタート。 「とにかく聞く」をひたすら実践。

入社当初は 知識ゼロからのスタート。 「とにかく聞く」をひたすら実践。

配属1年目に新しい車種に搭載される駆動系部品の案件があり、その営業担当をさせていただきました。会社の顔としてお客様のところへ何度も訪れニーズをヒアリング。お客様と会社をつなぐ窓口として丁寧に対応した結果、受注を獲得できたときはとても大きな自信になりましたね。自分は文系出身なので入社当初は技術的なことが何もわからず、図面の読み方すらわからない状態でした。その中で実践したのは「とにかくわからないことは聞く」こと。仕事を通して知識を深め、今では担当する製品については生産技術の方に何を聞かれてもすぐに答えられるようになりました。お客様であるトヨタ自動車は、当社の製品のことを良く知っており、「いいものを作りたい」という想いも強い。その要望にお応えしていくためにも、もっともっと勉強していきたいですね。

会社全体の団結力の強さが、 営業力の強さにつながっている。

当社は「団結力」がとても強い会社だと思います。上司部下の関係もフレンドリーですし、2017年に完成した新本館はワンフロアで部署間の壁もないため、わからないことは何でもすぐに相談できます。営業は製品のことを誰よりも知っていなければならないので、この強みが当社の営業力の強さにもつながっているのではないでしょうか。また、社内イベントも頻繁に行われており、若手社員中心で企画運営するトヨタ営業部VS人事部のスポーツ対決イベントは立場関係なく盛り上がります。 今後も頼れる上司や仲間と切磋琢磨しながら、自分のメイン担当の仕事をしっかりやってステップアップをめざします。そして近い将来、国内の支店やグローバルな舞台など次のステージに飛び出して活躍したいです。

INTERVIEW

02

文系

地域の人も利用できる
新厚生会館建設プロジェクトに
情熱
燃やす。

人事部

M.Iさん

2014年入社 経済学部 経済学科 卒

面接時に、これからもっと女性が活躍する 可能性を感じて愛知製鋼に入社。

面接時に、 これからもっと女性が活躍する 可能性を感じて愛知製鋼に入社。

大学時代は統計学を専攻。データをもとに様々な事象を分析することに興味があって、統計学のゼミに入っていました。就職活動は業界を絞らず行っていましたが、トヨタグループに勤めている両親の薦めから、愛知製鋼の存在を初めて知ることに。採用説明会や面接を通じて働いている方の「人柄の良さ」を実感したことと、当時の人事部長が「当社は海外進出しているけど、そこに女性が進出するところまでは行けていない。今後はそういう舞台で女性が活躍できる環境をつくりたい」とおっしゃっていたのが印象的で愛知製鋼に入社しました。また、事前に人事担当の方から結婚・出産を経た方全員が職場復帰している事実を聞いていたことも、長く働きたい私にとっては大きなポイントでした。

「情報」を扱うシステム開発から、 「人」を支える人事部へ。 社をあげた一大プロジェクトに参画。

「情報」を扱うシステム開発から、 「人」を支える人事部へ。 社をあげた一大プロジェクトに 参画。

入社当初はITマネジメント部でシステム開発の企画業務を担当。様々な部門の困りごとをヒアリングして業務を効率的に進められるシステムの開発に携わりました。大学での学びから当時は「情報」という観点から仕事に取り組んでいましたが、ヒアリングを重ねるうちに、やがて興味は「人」という観点に。3年目に人事部へ異動し、現在は福利厚生室で厚生の面から人を支える職場環境づくりに励んでいます。直近の大きな仕事としては、全ての社員が利用しやすい独身寮制度の企画・見直し業務。そして2019年11月にオープンの新厚生会館「Ai-terrace」の建設プロジェクトに参画しました。新厚生会館は1階がコンビニ、2階がカフェダイニング、3階が大会議室になっており、当社社員はもちろん地域の方にも解放されるフロアもあります。私は館内利用ルールの策定や、内装プロデュースを担当。社員の方が休憩時間や定時後に、仕事を離れて一息つけるリラックスした空間になるようインテリアの細部までこだわりました。このプロジェクトはカタチとして残りますし、社長を含む経営層にプレゼンする機会もあって、自分の成長につながる仕事になったと思います。

多様な従業員の全員が満足できる 職場環境をめざして。

利用者の方の反応が直接知れる、新厚生会館のような仕事は実はレアケース。私たちの仕事の中には、その効果を実感しづらいものもたくさんあります。だからこそ自分の小さな提案や改善で、他の社員の方から「ありがとう」と感謝の言葉が聞けた時は本当に嬉しいですね。また、私たちがつくる福利厚生制度は全社に影響を与えるもの。当社の多様な社員全員が満足できる制度をつくっていくことは、非常にハードであると自覚しています。その中で、いかに多くの人に満足してもらえる制度をつくれるか。大変な業務ですが、やりきって一つずつ実現していきたいです。

INTERVIEW

03

理系

化学の知見を活かし、
生産設備の改善に情熱を燃やす。

ステンレス生産技術部

M.Sさん

2012年入社 大学院工学研究科 応用化学 専攻

学んできた化学のフィールドで活躍できる 「素材産業」で働きたかった。

学んできた化学のフィールドで 活躍できる「素材産業」で 働きたかった。

大学時代は工学研究科で応用化学を専攻。私の研究はかなりニッチな内容だったので、就活時は幅広い分野の知識が活かせる「素材産業」まで視野を広げて就職先を探していました。その中で興味を持ったのが愛知製鋼。「学んできた化学のフィールドで活躍できる可能性を感じたこと」「出身地の知多に大きな工場を持っていたこと」そして「面接で出会った方々の人柄に感銘を受けたこと」から、出身地域で長く産業に貢献できる会社はここしかないと入社を決めました。当時からそうですが、愛知製鋼のイメージは「あったかい会社」。第一志望だった生産技術部に所属し、理解ある上司や仲間に恵まれた自分は本当に運が良かったと思います。

より効率的な表面処理を実現する 「酸の処理能力のモデル化」を実施。

より効率的な表面処理を実現する 「酸の処理能力のモデル化」を 実施。

私が所属する形鋼精整技術室のミッションは、ステンレス鋼における製鋼・圧延以降の「精整」と呼ばれる工程の設備改善・設備建設。主に刈谷工場で実施している形鋼の精整工程全般に対して、基礎的なラボ実験から生産設備の建設まで幅広い範囲の業務を行っています。わかりやすく言えば「現場の方が働きやすく、より生産性を発揮できる」。そんな設備を日々検討するのが仕事です。中でも私が取り組んでいるのは、矯正や酸洗(酸による表面処理)の工程改善。酸洗に使われる酸は化学のフィールドなので、大学で学んできたことが活かせます。具体的には酸の能力をより引き出すために、化学反応の理論と統計工学を組合せて「酸の処理能力のモデル化」を実施。この実験は非常に工数がかかるため会社にとっては大きなチャレンジだったと思いますが、ここまでやればさらなる良品をつくれると粘り強く上司にプレゼンして実施に結びつけました。今後はこのモデルをベースに、より効率的な表面処理を実現する設備を企画開発していく予定です。

様々な分野のスペシャリストが それぞれの知見を結集し、 “最高の生産設備”をつくりあげる。

様々な分野のスペシャリストが それぞれの知見を結集し、 “最高の生産設備”を つくりあげる。

生産設備の標準化・自動化・省人化を進めるためには、自分自身のさらなるスキルアップが必要と感じています。2019年の秋からは、ステンレス鋼のJIS規格改正を検討するステンレス協会の会議にも会社の代表として参加。最前線を走る技術者や有識者に囲まれて相当のプレッシャーですが、業界の最新動向が把握できますし、高い意識で仕事をしている方ばかりなので目が覚めるような刺激になっています。当社で扱うようなスケールの大きな生産設備は、一言で改善と言ってもひとりの力では到底叶いません。機械、材料、電気、そして化学…それぞれ専門領域を持ったプロフェッショナルが知見を結集して、初めて実現するものなのです。素材メーカーである当社には、様々な知識と技術を持った人材が集まっています。私も原点である「化学」の分野の知見をさらに深めて、最高の生産設備づくりに貢献していきたいと思います。

INTERVIEW

04

理系

憧れだった、
連続鋳造設備の管理に
情熱を燃やす。

鋼生産技術部

Y.Oさん

2014年入社 機械工学科

会社見学で初めて見た、 生の連続鋳造設備に感動。

私が生まれ育った島根県安来市は、日本の製鉄のルーツと言われる「たたら製鉄」で知られる土地です。小中学校では川で取った砂鉄から玉鋼をつくる授業もあって、その頃から製鉄にはとても興味があったのを覚えています。進学した高専では、機械工学をベースにした様々な知識を吸収。機械工作法や材料工学を学んだ際に鉄鋼業の生産設備を知り、将来はこのような設備に関わる仕事がしたいと思いました。そして就職活動時、高専のOBでもあるリクルータの方の案内で工場見学を2回実施いただいたのですが、そこで教科書の中の憧れの存在だった「電気炉」や「連続鋳造設備」を生で見ることができました。目に前にある設備の管理・改善を行う自分が明確にイメージできて、「絶対にここで働きたい」という強い想いで愛知製鋼への入社を決めました。

製品の品質や生産性を上げ、 なおかつ作業者の方が使いやすい 設備改善を。

入社後から今日まで、第2製鋼課の設備スタッフとして日々勉強を重ねています。主な業務は、連続鋳造設備をメインにした安全・品質・生産効率を向上させるための管理・改善。新しい設備の導入や既存の設備を維持補修・改造して、品質や生産性を上げながら作業員の方の安全性も高める取り組みを行っています。いま最も手応えを感じているのは、慢性的に発生していた鋳片切断機のトラブル低減の取組みの効果が発揮されてきていることです。
鋳片切断機とは、連続鋳造設備で固めた鉄を切断する装置で、設備故障が発生してしまうと長時間生産を停止することになります。故障を低減するために鋳片切断機の見える化などの取組みを行い、信頼性・保全性向上を図ってきました。また、保全性の向上に伴い作業者の方の作業負荷低減にもつながったと嬉しい声をいただいています。

ゆくゆくは工場全体を見られる、 設備管理のプロフェッショナルに。

そして最近では、連続鋳造だけでなく前工程となる電気炉から2次精錬設備にも少しずつ案件を持ち始めました。今後は培ってきた連続鋳造設備の知識を元に自分が担当できるパートを増やして、将来的には「設備管理・改善なら大畑」と言われるぐらいまで成長したいですね。私と同じ機械工学を学んできた人は、どうしても設計部門で働く自分を想像してしまうことが多いと思いますが、それだけではありません。モノづくりの現場には設備が必要で、設備には検討・導入・運用を行う人間が必要です。ぜひ実際に、現場で自分が検討した設備が動き、作業者の方に喜んでもらえた時の達成感を感じてください。愛知製鋼には、そんなやりがいのある仕事がたくさんあります。

学生時代の専攻で、いまの仕事に活きている学び

機械工学で学ぶ「工業力学」や「流体力学」などで、物(設備や材料)の動きをイメージする力を養ってきたことがいまに活きていると感じています。新しい設備を入れる際もイメージから大まかな図面をつくり、仕様検討→設計(メーカー担当)→図面確認という流れのため、イメージする力が業務自体をスムーズに進めるのに役立っています。

INTERVIEW

05

理系

主力ラインの安定操業を支える、
設備保全に情熱を燃やす。

設備技術部

T.Oさん

2016年入社 工学部 電気電子工学科卒

スマート分野希望から、 一転「設備技術部」を志す。

大学時代は電気電子工学科で「磁性材料」について研究。もともと自動車好きで就職先もクルマ産業に携わりたいと考えていた最中、トヨタグループでありながら磁性製品をはじめとするスマート事業に挑戦していた愛知製鋼を知ったのが入社のきっかけです。当初は大学で学んできたことを活かせるスマート分野への配属を希望していましたが、現場実習で工場設備を支える「設備技術」の仕事と出会いました。そこで目の当たりにしたのは、巨大な工場の設備を保全し、安定操業を守り続ける「縁の下の技術者」たち。電気は見えない不具合が多いのですが、そこを豊富な経験と知識で、追求・解決していく姿がとてもカッコ良く見えたんです。電気は工場を動かす重要な分野で、会社の中で特に重要な役割を果たしていることも知り、自分もここで働きたいと設備技術部への配属を志望することになりました。

入社2年目で、主力ラインの 制御装置更新プロジェクトに挑戦。

設備技術部のミッションは、平たく言えば「工場の安定操業」。そのために設備の更新・改善を計画実行し、ほかにも設備機能の兆候管理、IoT化に取り組んでいます。現在、私の担当業務は知多工場鋼片・大形製品圧延工場の電気設備の保全で、この工場は知多工場の実に90%の材料が通過する主力ライン。責任感ある仕事に毎日やりがいを持って取り組んでいます。これまでのキャリアの中で特に思い入れがあるのは、入社2年目から2年間担当した「圧延ラインの制御装置更新プロジェクト」。圧延ラインの電気制御装置を更新する工事で、4億円の予算が動く大物案件でした。まだ2年目ということもあり最初はわからないことばかりでしたが、上司や現場・関連部署とのコミュニケーションを大切にし、電機メーカーの方とも協力しながら何とか最後までやり遂げることができました。今はさらに規模の大きい「圧延機モータの更新プロジェクト」を担当。現場の方が使いやすく、異常検出のためのデータ収集がより容易になるシステムを目指して日々試行錯誤しています。

幅広い電気機器に携われるから、 技術者として大きく成長できる。

設備技術部の仕事は、若い頃から大物案件を任せてもらえる責任感とやりがいがあります。また、大きな工場設備の電気機器を全て自分で見る必要があるため、電気系の技術者として幅広い知識を得ることができるのも魅力です。操業現場の使い勝手を改善して オペレータの方に目の前で喜んでもらえると、自分の取り組みが安定操業に役立っていると強く実感できます。大変な仕事ですが、入社5年目で私が鋼片・大形製品圧延工場の「電気担当」と自信を持って言えるところまで成長できました。私と同じ電気系の学生は、就職先として当社のような鉄鋼メーカーをイメージし辛いかもしれません。ですが当社には、技術者として大きく成長できる仕事がたくさんあることを伝えたいですね。私もまだまだ未熟なところがたくさんありますが、今後も目の前の仕事をしっかりやってもっと幅広い知識を得られるよう経験を積んでいきたいと思います。

学生時代の専攻で、いまの仕事に活きている学び

設備技術部では様々な電気機器に携わる必要があるため、電気・電子回路・電磁気学・プログラミングなど電気専攻で学ぶ必須講義でムダになるものはありません。そして仕事では様々な問題に直面しますが、大学で学んだ基本原理を振り返ると解決することも多いです。もちろん最新の論文を読むなど勉強も引き続き行っています。

※記事中の部署・役職名は取材当時のものです