ハウスで主にオリエンタル（シベリアほか)、LA、アジアティックなどのユリを栽培しているが、これまで長年鉄欠乏による「まだら症」に悩み、栽培に苦労してきた。色々な資材を試してみたが、期待した効果は得られなかった。ある年にシベリアを栽培したが、気温の上がる5～6月に「まだら症」が発症した。そのため、JAとさし・高石支所の西原花卉部長（当時）の奨めで、初めて「鉄力あくあF10」を使用した。
1回目の使用は5月中旬。4000本のシベリアのうち、約3分の1に「まだら症」が発症したので、「鉄力あくあF10」を1万倍稀釈し葉面散布したところ、散布時期の遅れがあったもののすべて回復した。
2回目は6月10日ころ。1200本のシベリアすべてに「まだら症」が発症したので、1回目と同様に1万倍稀釈液を葉面散布したところ、10日後にはすべて回復した。1回の葉面散布で「まだら症」が治った「鉄力あくあ」の効果に大変驚いている。目で見て分かる効果に大変満足している。2回ともつぼみが硬くなってきてからの葉面散布だったが、つぼみの柔かい出蕾期から10日程度の間隔で1～2回葉面散布すればより効果的。