
自動車鍛造品と大野鍛冶に関する展示館
“モノづくりの心と技”を後世に伝承
鍛造技術の館は、愛知製鋼(株)創立60周年記念事業のひとつとして、2000年(平成12)3月に開設しました。当社が創業以来培ってきた「自動車用鍛造品」づくりの技術に加えて、地元知多半島に残る「大野鍛冶」の伝統の技である「モノづくりの心と技」もあわせて後世に伝承することを目的として設立しました。
この館は、鍛造総合事務所の1階と2階にあり、1階には自動車のカットモデルが展示され、鍛造品が車のどこに使われているか、車の動きと音声による説明で紹介しています。
2階には「自動車用鍛造品」と「大野鍛冶」について2つのコーナーに分けて展示しています。「自動車用鍛造品」のコーナーでは、鍛造の役割や歴史・技術の進化などを実物や映像で紹介し、各種の製品を通じて鍛造技術のいろいろな側面が見学できるようになっています。
一方、大野鍛冶のコーナーでは鎌倉時代に近江国から知多半島の大野谷(常滑市北部から知多市南部にかけての地名)に移り住んだ鍛冶屋さんが作った鍬や備中、手斧、船釘や鍛冶の道具などの実物が展示されています。また、昭和初期の鍛冶屋の風景をジオラマで再現し、音と光の演出でわかりやすく解説しています。