1993年6月に「環境に関する行動指針(現:環境取り組みプラン)」を制定、1996年6月には「愛知製鋼環境憲章」を策定し、目標達成に向けて、積極的に活動を展開しています。2017年2月、製品化学物質について、禁止・制限・管理の対象が世界的に拡大方向にあることを鑑み、化学物質管理を強化するため「愛知製鋼環境憲章」の改定および管理体制の見直しを行いました。その推進組織として、地球環境会議が4つの分科会、地球温暖化防止部会、愛知製鋼グループ環境連絡会議を統括し、環境保全に向けたあらゆる活動を推進しています。また、製造現場を持つ連結子会社のISO14001認証取得100%を目指し、指導を進めています。
環境マネジメント
環境活動推進体制
環境ガイドライン
環境管理活動を推進するため、「環境管理規程」を定めています。その内容は、①環境管理の推進体制に関する事項 ②「環境基本法」をはじめとする環境関連の規制(法律・条例・協定など)の遵守・管理に関する事項 ③製品、原材料、副資材および設備の環境影響の事前評価に関する事項 ④社会や地域における環境保護への支援および協力活動に関する事項などがあります。
環境マネジメント推進組織(2020年3月末時点)

環境ISOの取得状況
連結子会社の
ISO14001認証取得率
91%
国 内 |
愛知製鋼 | 1997年1月 |
---|---|---|
アイチセラテック | 2003年3月 | |
愛鋼 | 2004年1月 | |
近江鉱業 | 2004年10月 | |
アイコーサービス※ | 2005年1月 | |
アイチ物流※ | 2005年3月 | |
アスデックス | 2007年5月 | |
アイチテクノメタルフカウミ | 2010年12月 | |
海 外 |
AFU | 2003年4月 |
AFT | 2006年11月 | |
SAFC | 2009年12月 | |
AFI | 2010年5月 | |
AFP | 2012年1月 | |
AMC | 取得検討中 |
※製造現場を持たないため、取得率目標値の対象から除外
スラグおよびスラグ製品の管理について
鉄鋼スラグ製品の適正管理強化のため、鐵鋼スラグ協会の定める「鉄鋼スラグ製品の管理に関するガイドライン」が2019年3月1日付で改正されました。
同じく、産業廃棄物委託処理により社外中間処理会社にてリサイクル再生されるスラグに関しても、(一社)日本鉄鋼連盟の定める「産業廃棄物処理業者に処理を委託する鉄鋼スラグの管理指針」が2019年3月1日付で改正されました。
当社におきましても、これらのガイドラインおよび管理指針に則した「管理マニュアル」を遵守することで、今後ともスラグおよびスラグ製品の適正管理に努めていきます。
なお、ガイドラインにつきましては鐵鋼スラグ協会のホームページをご参照ください。
鐵鋼スラグ協会ホームページ「鐵鋼スラグ協会」のウェブサイトを開きます
産業廃棄物最終処分場維持管理
内部監査員教育
環境マネジメントシステムを有効に運用支援する内部監査員は、2020年度は新たに25名を認定し、計232名を維持しています。また、全ての部署で2015版での内部監査が可能な体制を整えています。
環境監査結果
2020年度の環境マネジメントシステムの内部監査およびサーベイランス審査の結果、重大な不適合はありませんでした。
内部監査結果
年度 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | |
---|---|---|---|---|---|---|
指摘区分 | 重大な不適合(件) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
軽微な不適合 (件/部署) |
0.26 | 0.15 | 0.78 | 1.06 | 0.72 |
外部監査結果
年度 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | |
---|---|---|---|---|---|---|
指摘区分 | 軽微な不適合(件) | 2 | 2 | 3 | 0 | 0 |
改善の機会および必要 によりその他の識別 (件/部署) |
15 | 24 | 49 | 20 | 17 | |
0.88 | 1.00 | 1.13 | 0.95 | 0.39 |
環境保全コスト
分類 | 主な取り組み内容およびその効果 | 費用額 |
---|---|---|
生産・サービス活動により事業エリア内で生じる環境負荷を抑制するための環境保全コスト (事業エリア内コスト) |
|
3,687 |
生産・サービス活動に伴って上流または下流で生じる環境負荷を抑制するためのコスト (上・下流コスト) |
|
0 |
管理活動における環境保全コスト (管理活動コスト) |
|
191 |
研究開発活動における環境保全コスト (研究開発コスト) |
|
149 |
社会活動における環境保全コスト (社会活動コスト) |
|
43 |
環境負荷低減に直接的に要したコスト |
|
38 |
合計 | 4,108 |
アイチ環境取り組みプラン
2016年度から2020年度までの環境行動の指針・計画である「アイチ環境取り組みプラン2020」では、「環境マネジメント」をベースに、環境活動の方向性として「低炭素社会構築」「資源循環型社会構築」「自然共生」を3大重点テーマに挙げて推進してきました。また、連結子会社までのグローバルな視点を組み込んだマネジメント強化により、サステナブルカンパニーとして社会・地球環境への貢献を進め、実績を積んできました。
2020年度環境取り組み実績(愛知環境取り組みプラン2020)
アイチ環境取組プラン2025
昨年策定した「愛知製鋼グループ2030年ビジョン」では、経営指針の1つとして「持続可能な地球環境への貢献」があり、「環境責任を果たす」、「低炭素社会に貢献」、「自然との共生」を掲げています。この重要タスクの「5か年実行計画」かつ「社会へのコミットメント」として2021年3月に策定したのが「アイチ環境取組プラン2025」です。「エコプログラムで笑顔溢れる豊かな未来へ」を合い言葉に、環境基本方策の3本柱「エコエネルギー」、「エコプロダクション」、「エコマネジメント」を強力に推進していきます。
アイチ環境取り組みプラン2025の3本柱