建築構造用ステンレス鋼(JIS G 4321)

Project Story #2/未来のステンレス建築物の可能性を広げるステンレスAE

建築基準法の使用材料として広まる建築構造用ステンレス鋼

建築構造用ステンレス鋼材とは

建築構造用ステンレス鋼材の機械的性質

2000年の建築基準法改正に伴い、一般の建築構造用圧延鋼材(SN鋼)と同様に、ステンレス鋼を建築構造材として使用できるようになりました。化学成分は、丸棒、厚板、薄板、形鋼などのJIS規格と同じですが、下表のように機械的性質が異なります。これにより、SN400、SN490と同じ規準強度を有し、構造設計を容易にしています。

建築構造材として使用可能なステンレス鋼

鋼種 0.1%耐力
(N/mm2
引張強さ
(N/mm2
降伏比
(%)
伸び(%)
4号, 5号, 12号,
13号試験片
14号試験片
SUS304A
SUS316A
235以上 520以上 60以下 40以上 35以上
SUS304N2A 325以上 690以上 60以下 35以上 30以上

建築構造用ステンレス鋼材に関わる関連規格

建築構造用ステンレス鋼材(JIS G 4321)のほか、接合(ボルト接合、溶接接合)、溶接形鋼などに関わる関連規格をまとめます。

ステンレス構造材の関連規格一覧

規格名 名称
JIS G 4321 建築構造用ステンレス鋼材
(鋼板,圧延H形鋼,円形鋼管,角型鋼管,山形鋼,溝形鋼)
JIS B 1186 摩擦接合用高力六角ボルト・六角ナット・平座金のセット
JIS B 1054 ステンレス鋼製耐食ねじ部品の機械的性質
JIS Z 3221 ステンレス鋼製被覆アーク溶接棒
JIS Z 3323 ステンレス鋼アーク溶接フラックス入りワイヤ
JIS Z 3324 ステンレス鋼サブマージアーク溶接ソリッドワイヤ及びフラックス
SSBS 101 建築構造用ステンレス鋼溶接形鋼
SSBS 201 建築構造用ステンレス鋼溶接材料
SSBS 301 構造用ステンレス鋼高力六角ボルト・六角ナット・平座金のセット
SSBS 351 構造用ステンレス鋼六角ボルト及び六角ナット
SSBS 401 ステンレス建築構造溶接部の超音波探傷検査基準
SSBS 501 摩擦接合用無機ステンレス粉末入塗料

当社が製造する建築構造用ステンレス鋼材

当社では、JIS G 4321を満たすアングル、チャンネル、フラットバー、丸棒を製造しています。また、SSBS 101を満足する溶接H形鋼を製造しています。
詳しくは、営業窓口までお問合せください。

用途例

屋外階段、屋上ルーバー
用途 屋外階段、屋上ルーバー
分類 建築
形状 フラットバー
鋼種 SUS304A
適用理由 耐食性
当社 鍛造総合事務所 梁・カーテンウォール方立
用途 当社 鍛造総合事務所
梁・カーテンウォール方立
分類 建築
形状 溶接H
鋼種 SUS304A
適用理由 耐食性、意匠性
下水処理ポンプ場 耐震補強
用途 下水処理ポンプ場 耐震補強
分類 建築
形状 溶接H
鋼種 SUS304A
適用理由 耐食性、ライフサイクルコスト
トラス梁
用途 トラス梁
分類 建築
形状 丸棒
鋼種 SUS304A
適用理由 耐食性

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