スマート事業統括部 企画管理グループ
脇田 歩実 WAKITA AYUMI
2018年入社 人文社会学部 現代社会学科 卒
大学で社会学を学び、海外や沖縄など様々な地域でフィールドワークをしてきた私は、就活の際の軸を「海外と日常的に関われる仕事」に設定。出身が東海地方ということもあり、地元に貢献できる仕事が良いと愛知県の自動車部品メーカーを中心に就職活動を行っていました。愛知製鋼に魅力を感じたのは、海外拠点とやりとりする部署が多く、特殊鋼や鍛造品だけでなく磁石やセンサなどスマート分野にも力を入れているところ。説明会や面接を通じて「ここなら様々なことに興味を持ちながら幅広い経験が積めそう」と入社を決心。研修期間を経て、面接時から希望していた「スマート事業統括部」に配属されることになりました。
スマート事業統括部のミッションは、カンパニー内の6つの事業、4つの工場、海外3拠点の統括業務。特に私の業務は、カンパニー内にある海外子会社の収益実績管理や利益計画の策定、バックオフィス業務(主に事務・管理部門を担当し、顧客に直接対応するフロントオフィス業務)の支援などです。海外子会社とのやりとりは、日本語が使える駐在員がいない場合は基本的に全て英語。チェコやドイツの方とやりとりする場合は時差もあるため、1回のメールで効率的に伝わる英語を心がけています。また、文化の違いなどから日本では暗黙の了解で通じるところが通じなかったりするので、ハッキリ意思を伝える姿勢も海外とやりとりする際には必須と感じています。入社前はなんとか意思疎通できるレベルの語学力でしたが、実務で日常的に英語を使うためTOEICのスコアも急上昇。その他にも、海外拠点で働くスタッフが年に1度日本に集まる「KIZUNAの会」を運営するなど幅広い仕事を経験させてもらっています。キャリアを重ねるにつれ海外出張の機会も増えていきますので、今後も業務を行いながら英語のさらなるスキルアップに励みたいですね。
スマート事業統括部は、女性と男性のバランスがほぼ半々の職場です。結婚、出産を経ても、みんな職場に復帰していて、ずっと働きたい女性にとっては将来が想像しやすく安心できる環境なのではないでしょうか。総合職の時短勤務など、働く女性を後押しする制度や教育体制も充実。それだけでなく、会社全体に若手女性にも早くから大きな仕事を任せようという空気があるところも良いと思います。私もつい最近、先輩や上司からのバックアップを受けながらですが、海外子会社の資金計画策定という責任重大な仕事を任せられました。当面の目標は、英語や会計知識をもっと勉強して、バックオフィス業務の支援を完璧にこなせるようになりたいです。そしていつかは後方支援だけでなく、スマートカンパニーの収益アップに貢献できる人材に成長できればと思います。
鍛造工場 生産管理室 計画チーム
沢山 匠 SAWAYAMA TAKUMI
2022年入社 人文社会科学部 経済学科 卒
私の『匠』という名前は、製造業に携わる父がつけてくれました。就職活動で自身のキャリアを意識した時にモノづくりの世界に飛び込むことを決め、入社からの数年ではなく20年〜30年先までの長いスパンを考えて愛知製鋼を選びました。転職が身近になった昨今ですが、はじめから納得できる企業に入るほうがいいというのが私の考え方でした。子育ての環境やサポート体制が充実している愛知製鋼なら、ライフステージが変わっても安心して働き多様なキャリアにチャレンジできると感じました。キャリアの出発点として志望していた生産管理の仕事に携わることができ、狙い通りの3年間を過ごしています。今後のキャリアとしては海外勤務や営業にもぜひチャレンジしたいです。
愛知製鋼は単一の鍛造工場として世界有数の生産量を誇っています。所属している生産管理室の計画チームでは短期から中長期までの生産計画立案および生産フォローを行ない、その中で精製工程の生産計画、設備保全の準備計画の策定・フォローを担っています。精製工程はお客様の要望にダイレクトに対応し、1つの設備にかかる生産能力も大きいためお客様への信頼と収益に与える影響が大きい点が特徴です。その他にも、カーボンニュートラル達成に向けた社内横断型のプロジェクトに参画することで新たなチャレンジにも取り組んでいます。プロジェクトでは熱処理設備の燃料転換の準備・計画を担当しています。モノづくりのために大きなエネルギーが必要とされる鉄鋼業界において、これからの社会のニーズに応えていく仕事にやりがいを感じています。工程が複雑な鍛造の世界は、一人前になるのに10年かかると言われています。まだまだ未熟な部分もありますが、他部署の方からも多くを学べるのもこの仕事の魅力です。
生産管理の業務でやりがいを感じるのが、仕事のスピード感と収益の最前線で戦っているという責任感。愛知製鋼の工場から出荷した部品が数日後には新車に組み付き、工場隣にあるモータープールに運ばれてきます。トヨタが誇る「Just in time」の一翼を担っていることを、分かりやすい成果として感じることができます。今日のがんばりが明日の成果に繋がることを数字で実感できるのも、この仕事の醍醐味です。また、現場の人々と協力し、一体となって何かを成し遂げることにも達成感があります。私たちが作成した計画や作戦を実際に行うのは、製造現場の方々です。様々な制約のある製造現場において、計画通り進めることはハードルが高いチャレンジとなることがありますが、出荷までのバトンがうまく繋がった時に大きなやりがいを感じます。また、工場の製造コストは会社の収益に直結します。文系出身の自分が製造を支えられる面白さを生産管理の仕事に感じています。これからの目標は、鍛造工場を名実ともに世界一にすることです。製造現場の匠として仕事に向き合い、工場の進化に貢献できると嬉しいですね。
生産管理は担当業務に集中するあまり視野が狭くなりがちなのですが、国際経済学ゼミで鉄鋼業のグローバルな産業構造を理解したことでマクロな視点が養えました。また、インカレ出場を果たした陸上競技部での経験が「チームで活躍するためには自分がどのような立ち位置で力を発揮すべきか」を深く考えるきっかけになりました。
鍛造生産技術部 工程技術室 プロペラ・足廻りチーム
上田 正人 UETA MASATO
2018年入社 大学院工学研究科 機能材料工学 専攻
大学院の研究室では有機化学を専攻。小さなころからモノづくりが好きだった私は、就職先としてカタチある製品がつくれるメーカーを希望していました。愛知製鋼もその中の一社で、とにかく面接での印象がとても良かったことを覚えています。鋼をつくっている会社だけに最初は固いイメージを持っていましたが、採用担当者や面接官の方はとても気さくな雰囲気。鋼材から鍛造まで一貫して生産する「鍛鋼一貫」という考え方も、他のメーカーにはない魅力で非常に大きなインパクトがありました。工場見学では、装置産業ならではのスケールの大きさを実感。他にも候補の企業がありましたが、最終的には素材から製品まで「モノづくりの全て」に関われる可能性を感じた愛知製鋼に入社しました。
入社して約半年は研修と実習の毎日。希望配属先の選択に迷っていた頃、現場実習で鍛造生産技術部の「生産戦略会議」を見学させていただく機会がありました。そこで現場と生産技術が一体となって目標に向かっている姿を目の当たりにして、「自分もこの中で働きたい」と強く感じたのが鍛造生産技術部で働くことになったきっかけです。鍛造生産技術部での主なミッションは金型の設計。号口品(現在工場で生産している既存製品)の品質改善や新規品の設計・開発が主な仕事になります。私がいま取り組んでいるのは号口品の品質改善。号口品を大量生産する際に生じる小さな不具合を解決するために、現場の方にヒアリングしたり、解析を行ったりして推定原因を絞っていくことを繰り返しています。理論上は上手くいくのに外的要因で解決に進まないことも多々あり、なかなか簡単にできる仕事ではありません。それでも現場の方に「改善で不具合品が減ったよ!」と喜んでもらえた時は大きなやりがいを実感できます。
まだまだ任され始めたところですが、新規品の設計・開発にも積極的に関わっていきたいと思っています。設計から生産準備まで一貫して取り組める鍛造生産技術部の仕事は、私が求めていた「モノづくりの全て」に関われる仕事そのもの。今後もさらなる勉強が必要ですし、多くの人を統率するためのコミュニケーション力や段取り力も磨いていきたいです。これから当社を受けられる学生の方に伝えたいのは、モノづくりが好きな人にとって大変やりがいのある毎日がここにあるということ。私のように化学専攻から入っても、技術者としてのバックボーンがあれば大丈夫。多くの人が関わるスケールの大きな仕事が、きっとあなたをどこまでも成長させてくれるはずです。
企画創生本部 ITマネジメント部
児玉 祐樹 KODAMA YUKI
2019年入社 大学院情報学研究科
知能システム学 専攻
大学院では機械学習による画像処理を専攻していましたが、専攻を活かした研究職よりも、これからの社会においてどの業界でも生きていけると思いシステムエンジニアを目指すことに。ただその時点ではインフラ業界、それも有名な大企業を中心に就職先を見ていて、愛知製鋼のことは実は全く知りませんでした。そんな折りに大学のOB訪問で当社の先輩社員がいらっしゃって「こんなに面白そうに働いている人がいるんだ」と興味がわいてきて…活動中にいろんな方のお話を聞いているうちに、社員の皆さんの誠実な人柄にも惹かれて愛知製鋼に入社することになりました。正直なところ地元の有名企業とも比較したのですが、同期が30〜40人という愛知製鋼の規模感も、仲間と密な関係を築きながら仕事をしたかった自分に合っていると感じました。
研修後に配属されたのは、第一志望だった「ITマネジメント部」。部品開発を行う研究職の道ではなく、自分はどうしても工場のシステムエンジニアを目指したかったんです。ITマネジメント部は、工場内のシステム更新や新規立ち上げ、社内におけるIT機器の管理やセキュリティ対応などをトータルに行う部署。室としては、個々の設備を管理するのではなく、主に工場全体の司令塔となるシステムを構築していくのがミッションとなります。私の今のメイン担当は、現在「第1棒鋼工場」と「鋼片工場」の2工場。工場を流れる材料情報の管理や工程の実績管理を行うシステムについて、古いシステムを更新するための企画設計を行っています。2020年11月末には、古い設備の端末やOSを刷新するシステム切り替えを実施。億の単位の予算が動く上に、一度切り替えしたら長期間切変えることができない責任感ある仕事です。先輩や周りの方の力を借りながらですが、非常にやりがいのあるプロジェクトになりました。
愛知製鋼には、システムエンジニアの働く環境として他にはない大きな魅力があります。それは「システムが実際に動く現場が近いこと」です。私のデスクがある本社社屋と工場の距離は非常に近く、常に工場を自分の目で確認しながらシステムを構築することができます。システムを実際に使う現場の方の声も直接聞けるため、オペレーション上で何が問題かわかりやすく、反応がすぐに知れるところも手応えある仕事ができている要因なのではないでしょうか。今後も工場で働く作業員の方と積極的にコミュニケーションをとりながら、「現場の気持ちがわかるシステムエンジニア」を目指して勉強していきたいと思います。そして今は担当の工場だけで精一杯ですが、前や後ろの工程、ゆくゆくは全体を広い視野で見ることができるエンジニアになりたいですね。
情報学研究科で知能システム学を専攻していましたが、基本的なIT関連知識やシステム設計の考え方はそのまま役立っています。また、自分で作成したシステムのテスト経験も活きています。ポイントを抑えた検証は、限りある予算と時間の中で成果を出さなければならない仕事においては必須だと思います。